公務員を目指すみなさん、こんにちは!

猛暑の中、それぞれの目標に向かって、頑張っていることと思います。

 

さて、第5回目は「自己PR」と「長所・短所」の考え方と回答のポイントについてです。

「自己PR」と「長所・短所」は、志望動機と同じく、どの面接試験でもよく質問されるとともに相互に関連しますので、まとめて考えておくとよいでしょう。なぜなら、自己PRは「性格」と「能力」に区分ができ、その性格とは長所・短所のことだからです。ちなみに能力とは今まで経験してきたことや資格・特技などのことです。よって、自己PRで長所を「強み」として述べても問題ありませんよ。

自己PRとは、自分をアピールする機会であり、受験者の持っている能力や性格(長所)など受験者の「強み」「売り」の中で最優先して伝えたいことです。最優先というのは、「面接回答は全て自己PRである」という考え方もできるためであり、その中で最も自慢できることや自信あること(1~3点)を述べればよいのです。

何をアピールするかは受験者それぞれであり何でもよいです。また、一般的な公務員試験では「一芸に秀でた人」「ユニークな発想をする人」や「珍しいPRをする人」などを求めているわけではありません。

自分自身を客観視でき、積極的に物事に取り組み、誰とでも上手くやっていけそうな人、受験先(自治体)にとってメリットになると感じさせる人を採用したいと考えています。

自己PRや長所を考えるにあたっては、次の項目について整理してまとめれば、回答に活かせることができるでしょう。 

① 今まで経験してきたことで最も頑張ったことは何か?

② 頑張ったことから、得たこと、学んだことは何か?(成績・成果など)

③ 強みは何か?

④ どうして強みと言えるのか?(理由・根拠)

⑤ 他人からどのような人と言われるか?

 

 

①④の内容(部活動・生徒会活動・ボランティア活動など)について具体例やエピソードを交えてまとめるとともに、②③⑤を公務員として、または受験先で職務にどう活かせるか説明すれば、自己PR(長所)になるでしょう。

自己PRや長所で「責任感があります」「コミュニケーション力があります」などの回答をする受験者がよくいますが、その理由、裏付けとなる具体例がたった1つしかない人や説明できない人は疑ってしまいます。

また、体験談やエピソードを交えて回答すれば説得力はありますが、「責任感があるのは、ゴミをゴミ箱にちゃんと捨てるからです」「時間を守るからです」など、社会人として当たり前のことや常識的なことを理由として述べる受験者がいますので注意しましょう。

自己PRは売り込みの機会であり、遠慮や謙遜、はにかみは無用ですが、自慢話や高慢になり過ぎないように注意する必要があります。回答の中に謙虚さや素直さも伺わせるようなバランスを取ることも意識しておいた方がよいでしょうね。

その他、自己PRがダラダラと長くなってしまう受験者が時々見受けられます。通常、1分以内(300字程度)でまとめるとよいでしょう。それ以上は長く感じられ、面接官は「もう、それくらいでいいですよ」「結局、何をPRしたいの」と言いたくなります。

自己PRでは、面接官に「部下にしたい」「職場で仲良くやっていけるだろう」「採用したら活躍してくれるだろう」と思ってもらえるかどうかがポイントです。

したがって、面接官の立場に立って、具体的にわかりやすく、自分の言葉で簡潔に話すとともに、オリジナリティーがあって印象に残る内容や表現にすれば、より伝わりやすく効果的な自己PRになるでしょう。

 

ところで、みなさんは、なぜ面接試験で長所や短所を聞くのか知っていますか?

質問では「長所を職務に活かせますか?」「短所をどう克服していますか?」など聞かれますが、真の狙いは「受験者が自分の性格(長所・短所)を自己理解できているか」「自分自身を客観視できる人か」をみているのです。

時々、短所について、長所の裏返し的な「何か決心する時に考え過ぎてしまう」「何か始めると集中し過ぎてしまう」などの回答をする受験者が見受けられます。面接官としては、短所を聞かれて長所を回答する人は、素直さに欠ける、自分自身を客観視できない人とイメージしてしまいます。

勿論、「人見知りで人と話すのが苦手」「ストレスに弱くすぐ落ち込む」など、あきらかに公務員として不適と思われる短所を正直に述べるのはNGですよ。

また、短所は「○○です」と強調、断定しない方がよいでしょうね。回答する際には、「やや○○のように思える」「少し○○のところがある」「時々○○の時がある」など、和らげて述べると印象が違います。

できれば、長所は職務に関連すること、活かせる観点で具体例やエピソードなどを踏まえてまとめると好印象ですね。また、短所はマイナスイメージを避けるとともに、その改善策や努力していること、心がけていることをフォローして回答できるようにしておきましょう。

 

面接試験では誰もが緊張します。したがって、少しでも緊張度を押さえるため、平常心を保つために面接準備(練習)をするのです。それでも準備したことや考えたことの半分も言えずに、いつの間にか終わる人も多くいます。

しかしながら、面接官も人であり、誠意を持って真剣に自分の熱意や心情を述べれば、気持ちは必ず伝わります。自分を飾ったり、気取ったりせずに、受験者独自の自己PRや長所を積極的に述べればよいでしょう。

 

次回は「公務員面接試験の共通的な質問」の考え方と回答のポイントについてです。

お楽しみに!

 

☆★松元 剛一(まつもと こういち)先生★☆ プロフィール 

***鹿児島生まれ。国家公務員定年退職後、公務員採用試験面接官としてのキャリアと国家資格「キャリアコンサルタント(JCDA会員)」の知識と経験を活かし、全学生、全講座受講生の面接指導を行い各種公務員試験合格に寄与している。

    ★長所:好奇心旺盛  ★趣味:ゴルフとマジック(地域のボランティア活動)

    ★特技:利きウーロン茶(銘柄) ★頑張ったこと:カヌー競技(国体参加)